2次元コードの種類と活用術を徹底解説！

スタック型2次元コード

スタック型2次元コードは、従来のバーコードを縦に積み重ねた形状で、PDF417やマイクロPDFなどが代表的です。PDF417は、シンボル技術株式会社が開発した2次元コードで、大容量のデータを収めることができます。用途としては、航空券や荷物管理、身分証明書などで広く採用されています。

マイクロPDFはPDF417の小型バージョンであり、スペースが限られた場所にも印刷できるため、医療器具や電子部品の管理に適しています。スタック型2次元コードは、データ容量が多く、エラー訂正機能や高速な読み取りが可能であるため、様々な業界で広く利用されているのです。

マトリクス型2次元コード

マトリクス型2次元コードは、バーコードやQRコードといった種類のコードの一つで、二次元空間にデータを格納することが可能です。読み取りに対応した機器を使用することで短時間で情報を認識できるため、効率的な管理が可能です。特徴としては、非常にコンパクトなスペースで大量のデータを格納できることや、一部が破損・汚れていてもエラー訂正機能により正確に読み取ることができます。

また、マトリクス型2次元コードは、英数字や漢字、画像データなど様々な情報を記録できます。このため、商品管理や物流・医療業界、セキュリティ対策など多くの用途で活用されています。主な開発企業であるデンソーウェーブ株式会社は、この技術向上のためにさまざまなバージョンや規格を提供しており、現在ではISO規格化されているものも存在します。

2次元コードには以下のような特徴があります。

1. データ記録容量が大きく、情報を効率的に格納できる
2. 異なる種類のデータを格納できるため、幅広い用途に対応
3. エラー訂正機能により、一部破損や汚れがあっても読み取り可能
4. 高速な読み取りが可能で、業務効率向上が期待できる

これらの特徴から、2次元コードは商品管理や物流、医療業界など多くの分野で活用されています。

メリット1：データ記録容量が大きい

2次元コードの最大のメリットは、データ記録容量が大きいことです。従来のバーコードに比べて格納できるデータ量が格段に多く、様々な情報を詰め込むことが可能です。バーコードは、下図のように1方向だけしか情報を持たないのに対し、2次元コードは横（水平）、縦（垂直）の両方向に情報を持っているため、バーコードの数十倍から数百倍のデータをコード化することができます。

これにより、商品情報や企業情報など限られたスペースに多くの情報を表示できるため、効率的な情報伝達が実現できます。

メリット2：データ密度が高い

QRコードのデータ密度が高いことは大きなメリットである。データ密度が高いというのは、一定のスペースに格納できるデータ量が多いということで、これにより、同じサイズのバーコードよりも多くの情報を含めることが可能になる。

同じ情報量ならばバーコードに比べ1/30の省スペース化を実現しました。

商品管理や物流、医療業界など様々な用途での活用が可能になり、一般的なバーコードよりも幅広い利用ができる。

メリット3：エラー修正（データの復元）ができる

QRコードのもう一つのメリットは、エラー修正（データの復元）ができることである。これは、QRコードに10%〜30%の汚れや破損があっても、復元してデータを読み取ることが可能な機能である。データ復元はもちろんのこと、誤読も発生することはありません。

デメリット：データの損傷したときの回避策がない

バーコードの場合、欠損によりバーコードリーダーで読めなかった時のため、バーコードのしたにヒューマンリーダブルという文字を付加し、そちらの文字をキーボードで入力することで運用に支障がでないようにしています。

2次元コードの場合、データ容量が非常に大きいため、ヒューマンリダブルは付加されないため、大きな欠損がでた場合は運用がストップしてます。

（ヒューマンリーダブルの付加も可能ですが、データ容量が大きく、ヒューマンリーダブルの付加は現実的ではありません。）